募集部門
最優秀賞
ファサード・カースペース部門
〔 審査員コメント 〕
変形した敷地で、なおかつ高低差も大きいという厳しい条件の中で、美しくエクステリアを計画されております。建物の外壁のアクセントとして使われている色の濃い外壁とエクステリアの立上り部分、ビルトインガレージのシャッターとアプローチの床材のタイルを見事にコーディネートしています。アプローチを単純に玄関へと繋がず、動線を迂回させ玄関前に高木の植栽スペースを確保するなど、高いデザインセンスを感じます。
ガーデン部門
〔 審査員コメント 〕
室内からの視線を考えて設けられたEウッドスタイルが、ガーデンの背景として効果的に使われています。変形したウッドデッキと、そこから続くコーナーテラスとの繋がりも上手く処理されています。巧みに配置された高木の障り効果により奥行き感が感じられます。コーナーテラスの一部に用いられたアクセントタイルが、アイストップとしての効果を発揮しています。
新商品部門
〔 審査員コメント 〕
長い壁をデザイン的にどのように見せるかがテーマであった事例だと思いますが、壁の両端に設けたニュースタックのボルカブラウンの重厚さと中間に配置されたハルストーンと白い角柱の組み合わせ、並びにブラケットタイプの照明効果により、存在感のあるデザインにまとめられています。
〔 審査員コメント 〕
横使いが多いKINOMEですが、敢えて縦張りとし、間に竹材を組み合わせることで、個性的な和モダンスタイルのフェンスになっています。その雰囲気に合わせた照明と前後の高木のコーディネートがとても美しく仕上がっています
ナチュラルウッド部門
〔 審査員コメント 〕
マンションのバルコニースペースを、ウリン材で提案した事例です。床とベンチはウリン材をそのまま使い、花壇スペースの立ち上がり部分はウリンで囲いを作り、中にプランターを入れていただく計画となっており、デザイン性だけでなく植物のメンテナンスにも配慮された提案となっています。無機質なマンションのバルコニーに天然木を使うことで、温かみのあるスペースになるという好例です。
〔 審査員コメント 〕
コロナ禍の中で急増しているガーデンリフォームの事例です。家の中に閉じこもりがちな環境において、室内と一体化したガーデンがあることにより、心地よいスペースが出来上がりました。デッキの周囲の壁を立ち上げることにより、デッキとGLの高低差も感じられない、落ち着いたデッキスペースとなっています。
非住宅部門
〔 審査員コメント 〕
ハウスメーカーの住宅展示場の事例です。今までの住宅展示場の外部計画は、できるだけ建物を隠さないように壁の設置や高木の植え込みを控えるように指示されるケースが多かったと思いますが、最近では建物を美しく見せるためにエクステリアの考え方も変化してきています。建物が箱型で水平ラインが強調されたデザインなので、大スパンのフレームや存在感のある角柱、そして窓の下半分を隠す大壁の構造物と、樹高が高くても重さを感じさせない落葉樹の組み合わせが美しいファサードを演出しています。
ローメンテナンス部門
〔 審査員コメント 〕
ローメンテナンスというと雑草が生えないように、土間コンクリートや、人工芝で土の露出をおさえる方向になりがちですが、最低限の植物やエクステリアの商品を組み合わせることが大切です。この作品は舗装材の組み合わせ方と、必要最低限の植物、さらにそこに格子状の目隠しスクリーンを配置し、ローメンテナンスでありながら心地よい空間を造られています。
ナイトシーン部門
〔 審査員コメント 〕
決して広いスペースではありませんが、凹凸感のある壁のレイアウトや、浮遊感のある蹴込み階段、さらには低木と高木の絶妙なバランスにより、ボリュームのあるエントランスデザインとなっています。さらにこのスペースに照明を効果的に組み合わせることにより、感動的な夜のシーンを演出しています。
リフォーム部門
〔 審査員コメント 〕
ビフォーのエクステリアでは、建物に対して床のレンガの赤味がなじんでいないことと、サッシまわりに使われている黒いアクセントカラーがエクステリアに使われていないことで、建物とエクステリアの一体感が感じられないものとなっていました。それをエクステリアのリフォームにより、建物の雰囲気に良くマッチしたエクステリアになり、建物の資産価値が大きくアップした事例となっています。
〔 審査員コメント 〕
以前は、どこにでもあるようなあまり個性のないエクステリアでしたが、リフォームにより見違えるようなファサードに変わりました。以前は駐車場がオープンでしたが、リフォームにより駐車場にも跳ね上げゲートが付き、セキュリティの高いエクステリアに大きく変わっています。エクステリアのリフォームで建物の印象も大きく変わる良い事例となっています。
プランニング部門
〔 審査員コメント 〕
昨今増えつつある平屋の住宅展示場の計画です。変形した敷地を逆に上手く利用しつつ、住宅の外部空間を各シーンに合わせてしっかりと提案されています。ゾーニング計画もセンス良くまとめられていて、設計者の思いがクライアントに伝わりやすいものとなっています。
〔 審査員コメント 〕
2枚の大壁とフレームで構成された、ボリューム感のある門まわりデザインになっています。従来であればここに大屋根を付けるパターンですが、太さのある梁と柱によって遜色のないデザインになっています。門扉は透け感のある高尺なものを選択し、重厚感のある壁とのバランスもとれています。照明も間接照明をメインに配置されており、陰影の美しさが際立っています。